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佐藤賢一氏×茂木健一郎氏 公開対談

小説フランス革命出版記念として開かれた、
佐藤賢一氏×茂木健一郎氏の公開対談に行ってきた。

人文科学たる歴史学者と、
自然科学たる脳科学者との対談。

という違いだけではなく、
このお二人、実に非常に興味深い共通点があった。

そして、この二人だけでなく、
フランス革命直前と日本の現在の状況にも共通点があった。 歴史学の扱いきれない部分を歴史小説という領域で、
脳科学(というか自然科学)の扱いきれない部分をクオリアで、
それぞれ解明したがるという点。
この形が似ていた。

以下、気になった内容を列記。
ほかにもあるが6点だけ。

[1] 歴史学と歴史小説の相違点
・歴史学は、歴史を死体として扱う。
 ∟死体解剖、誰であろうと変わらない法則性・必然の動き、統一的心理
・歴史小説は、生きているものとして(もしくは生き返らせて、生き返らせようとして)扱う。
 ∟臨床、 個別の当事者のリアルな感覚・性格・考え方・気分・タイミング、個別性・一回性、

[2] 佐藤氏のフランス革命に対する歴史観
・フランス革命は、結果ではなく問題提起。いまだに未解決の要素も多分に孕んでいる。
・第三共和政になるまでに政体が紆余曲折するのは、
 革命を概念として認識することが、1世代では成し得なかったから。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 フランス人の心境の移り変わり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 (革命以前):王や貴族がなんとかしてくれた
          =安心

   ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

    革命:一部の一般知識人の行動

   ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 (革命以後):自分達でなんとかしないといけない
          =不安

   ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

   皇帝ナポレオンにすがりたい気持ち⇒大
     ∟教育の必要性
       :スキルや考え方が伴っていないと、
        民主主義は機能しない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


[3] フランス革命当時の識字率
・フランス革命初期:約3割 ⇒⇒⇒ ・ナポレオン時代:約7~8割

[4] もしも晴れだったら・・・
・ロベスピエールが捕まった日、彼の危機を感じたパリ民兵は
 彼の護衛のため建物の外にいたらしい。
 だが、天候が雨だったため、彼が捕まる直前に、引き上げてしまったらしい。
 もし、晴れていたとしたら。

[5] 物語る欲望について
・人は生きた時間、空間、記憶を共有したいと思う
・人は感動を共有したいと思う
・それが身近な人であれば、音声言語だけでも可能。
・だが、より広く多くの人に伝えたいとするならば、文字や文章の形をとる。

[6] 日本の現状と当時のフランスとの比較
・非常に似ている
 ∟①国家の財政が破綻しており、どうせ何も変わらないから増税には反対する点
 ∟②みな不満をもって生活している点
 ∟③不況である点(当時は1788年の凶作、現在は金融危機)

====

最後に佐藤氏が語っていたこと。

外国の歴史を小説化することは意義深い。
なぜなら、日本人は明治維新の成功体験※を引き摺りがち。
 (※日本全体的に見ると上位にいた下級武士によるもの)
自国のもののみに引き摺られるのではなく、違う行動パターンを見れば、
行動の選択肢を広げることができる。

と、いったところだろうか。
ここからは意見というか、思いつきだが。

世の中の事象は一般化されて話されることが多いけれど、
実際に起こっている全てのことは個別具体的な、
なんらかの所有性や意味性を伴っている。
 ・家が火事になった
 ・彼女と別れた
 ・私はあなたのものよ
 ・さっきのキスはなんのキスですか
 ・洪水になったらしいよ
など、枚挙には暇がない。
そこの具体性にフィーチャーすれば、ひとつの作品ができあがり、
一般性にフィーチャーすれば、ひとつのニュースができあがる。

こんな時代だからこそ、その特殊個別性に注目し、
古きものを温め、新しきものを知る必要があるのではないだろうか。

この映画を思い出したと言う点でも、
非常に有意義だった。


(2004-01-21)
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お出かけさまでした
 昨日、日曜日に行ってきた。  佐藤賢一×茂木健一郎 小説フランス革命刊行記念対談  とりあえず2巻のサイン本をゲット。近くの本屋で買わなくて良かった。  バスティーユの陥落 (小説フランス革命 2) 私以外に行った人のブログを発見。内容をまとめられていて、ちょ

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