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『ハート・ロッカー』 (※ネタバレあり)

hurt-locker-okomelover.jpg


The rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug
戦闘での高揚感はときに激しい中毒になる。
 
war is drug
戦争は麻薬である。






※以下、ネタバレあり※

至極ミーハーな話ですが、アカデミー賞6冠のニュースを受けて、観てきました。

まず、『ハート・ロッカー』という名前についてですが、
これは"Heart Locker"でも、"Hard Rocker"でもありません。
(個人的には、「ありません」と言い切る必要もないと観て感じましたが)

正しくは"Hurt Locker"

決して難しい単語ではないから意味は何となく理解できるけど、
実際どういう意味なのか。

そのあたり、Wikipedia先生は仕事が早い。
(まだ未完成ですが)

ハート・ロッカー - Wikipedia

タイトルになっている「hurt locker」とは、アメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」という意味。



どうやら米国人からするとそれなりに一般に理解される言葉のようです。
要するに「地獄」。

あらすじとしては…
と思っていたのですが、驚愕のあらすじサイトを発見。
躊躇なく、引用させて頂きます。

ハート・ロッカー 『あらすじ -完全版-』 | :映画のあらすじと詳しい解説、批評

2007年イラク。アメリカ陸軍の爆発物処理班(EOD)は日々発見される爆発物との格闘を続けている。その毎日は死と隣り合わせ。今日もトンプソンとサンボーンを始めとするB(ブラボー)中隊の面々は出動要請を受け、爆発物とおぼしき物の処理作業に取り組んでいた。

 今回のターゲットはC4爆弾で爆破する。爆発物の大きさに検討をつけ、C4爆弾4つ、40ポンド(18.14kg)の爆弾により爆破できると踏んだ。問題は誰が猫のクビに鈴をつけるか。すなわち、誰が40ポンドの爆弾を持って、爆発物の近くに行くか、だ。

 爆破のための遠隔操作ロボットも支給されているのだが、故障してしまった。ロボットが役に立たないので人力でやるしかない。今回、その役目を引き受けるマット・トンプソン軍曹は爆破から身を守る防爆服を身にまとう。

 防爆服とは爆破で生じる衝撃波から身を守るためのもので、見た目は宇宙飛行士の宇宙服のよう。重さはヘルメットを合わせて44kgにのぼり、手の指の部分は作業をできるように穴が開いていて指は露出している。しかも、数十キロに及ぶ大型の爆発物に対する防御力はゼロに近い。

 つまり、解除に失敗したり、思わぬときに爆発してしまえば、防爆服を着ていても死ぬことになるのだ。トンプソンは、40ポンドのC4を手にとってゆっくりと爆発物の近くに歩いて行った。

 部下のJ・T・サンボーン軍曹はその他の兵士を指揮して周囲の警戒に当たる。爆破作業を狙って狙撃してくる者や、遠隔装置による爆破をしようとする者、または自爆テロをしようとする者がいないか、周囲の警戒が欠かせないのだ。

 そうこうするうちにトンプソンは爆発物に到達。爆薬を置き、サンボーンたちの方に引き返してくる。サンボーンはそのとき、不審な男を発見した。周囲の店にいる男が何やら携帯電話で話しているのだ。遠隔操作を疑い、その男に携帯電話による通話を止めるように警告する。

 しかし、時すでに遅かった。男は携帯電話のボタンを押し、その瞬間に爆発物が巨大な地響きと轟音をあげて爆発したのだ。トンプソンは吹き飛ばされ、周囲はしばらく土煙に包まれた。

 その日、基地に帰ったサンボーンは白い箱がずらっと並んだ基地内の施設にいた。トンプソンの遺品を納めに来ていたのだ。係の兵士が事務的な態度で白い箱にパチンパチンと4か所に封をしていく。これで、遺品は封印され、本国アメリカに帰っていくことになるのだ。

 サンボーンはキャンプ・ビクトリー内に立ち並ぶ兵士用のバラックのひとつにやってきた。大音量の音楽が聞こえてくるバラックのドアをノックする。出てきたのは新たにブラボー隊に転属してきたウィリアム・ジェームス2等軍曹。彼は死んだトンプソン軍曹の代わりにサンボーンの爆発物処理班に配属されてきたのだ。

 ジェームスはサンボーンに窓際に張られた大きな木の板をどかすのを手伝ってくれという。その木の板は毎晩のようにキャンプ・ビクトリーに撃ちこまれる迫撃砲を避けるためのものだった。サンボーンは「動かさない方がいい」と注意するのだが、ジェームスは「窓だけ木の板を置いても屋根からは防げない、だったら部屋が明るい方がいい」というのだった。




 (※これ以降、本格的にネタバレです※)

上記のあらすじにもすでに現れていますが、ジェームスは命知らずな部分が多い男。
全体を通して感想を言えば、彼の行動には逐一理由があって、「映画中の登場人物としては」好感が持てました。

なぜ外からの攻撃を防ぐために置かれた、窓の板を外すのか。
なぜ味方から見えなくなるにも関わらず、発煙弾を放ったのか。
なぜ爆弾を前にして、防爆服を脱ぐのか。

などなど。

印象的だったシーンはとても多い作品でした。

せっかくなので、ハート・ロッカー 『あらすじ -完全版-』の該当部分がある場合は再度引用。
このサイト、本当によくまとまっています。

[1]銃撃戦の「ジュース」のシーン
長い銃撃戦の最中で、砂にやられたジェームスはエルドリッジにジュースを持ってこさせた。
ジェームスにより、やっとのことでストローがさされ、その手が向かったのは狙撃中のサンボーンの口元だった。
その一方、エルドリッジは2人から見えないところで、めいいっぱい口にジュースを含める。
このコントラスト。

[2]狙撃命中のシーン
サンボーンが狙撃して、命中したところの描写は、なかなか唸りました。

[3]飲んだ後のシーン

酔いつぶれたサンボーンはジェームスに「あの防爆服を着て何を見つけたんだ?」とたずねる。ジェームスは「地獄かな」と答えてドアを閉めて出て行った。ジェームスは自室のベッドに座り、防爆服のヘルメットをかぶり、上半身を起こしたまま眠りにつくのだった。


タイトル名の意味解釈に繋がる具体的なシーン。

[4]シャワールームのシーン

誰もいないシャワー室にやってきたジェームス。鏡に映る自分の顔は疲れた顔をしている。そして血だらけの軍服と装備。彼は何も脱がず、そのままシャワーの蛇口をひねった。降りそそいでくるシャワーの水が彼の軍服を濡らし、靴を伝って下に流れ落ちていく。排水溝に向かって流れていく水は真っ赤な色をしていた。ジェームスは崩れ落ちるようにしてシャワーブースに座り込み、嗚咽するのだった。


なぜ服を着たままシャワーを浴びるのか。

[5]サッカー少年を無視するシーン

翌日は負傷したエルドリッジが本国に送還される日だった。ヘリに見送りに行こうと兵舎を出るジェームスにイラク人の少年が走り寄ってくる。ちょうど、ベッカムと同じ年ごろの少年で、手にはベッカムの好きだったサッカーのボールを抱えていた。彼は人懐こそうな様子でジェームスに話しかけるが彼は無視する。ジェームスはまったく少年を相手にしなかった。


この場面だけを目にすると、典型的な軍人のイメージ。
しかし、そう接するのには理由がある。

[6]爆弾取り外しが失敗に終わるシーン

ジェームスは「すまない、分かるか ? お前を助けられない、すまない ! 」と叫んで男から遠ざかる。男は空を仰ぎ、天に祈りをささげた。


ここは描ききるのが難しかったと思いますが、見事です。

[7]任務が終了し、帰国後のスーパーマーケットのシーン

すれ違いざま、妻に「シリアルを」、と言われたジェームスは、シリアルの棚へ向かった。棚には何10種類ものシリアルが整然と並べられ、横一列に整頓されて客に買われるのを待っている。ジェームスは少し戸惑ったような様子でその一つを乱暴にカートに投げ込んだ。


この直前の夫婦のカートの内容のコントラストも乙ですが、やはりこのシーン。
前文脈ありきではありますが、このシーン、個人的には一番印象に残りました。
1つの明確な目標必達が死活問題である世界とは真逆の、平穏で選択肢の多い世界。

[8]再び戦場へと赴くシーン

彼は再び戦場へ向かう。彼は再び防爆服を着る。ジェームスは再びイラクという彼自身の居場所に戻ってきたのだった。


爆弾処理に向かう彼の顔には「楽しくて仕方ない」笑みさえ浮かべていました。

最後に、なぜアバターがアカデミー賞(作品賞)じゃないのかということに関して。
アバターは名作でした。が、やはりアカデミー史上はこちらの方が相応しかったというのが感想です。
アカデミー賞をとったから、もっとも優れた映画というワケではないですしね。
あくまで「アカデミー賞受賞に相応しい」という。

これまでの流れを見ると何となく必然性が読めます。

1993年(第66回) - シンドラーのリスト
1994年(第67回) - フォレスト・ガンプ/一期一会
1995年(第68回) - ブレイブハート
1996年(第69回) - イングリッシュ・ペイシェント
1997年(第70回) - タイタニック
1998年(第71回) - 恋におちたシェイクスピア
1999年(第72回) - アメリカン・ビューティー
2000年(第73回) - グラディエーター
2001年(第74回) - ビューティフル・マインド
2002年(第75回) - シカゴ
2003年(第76回) - ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
2004年(第77回) - ミリオンダラー・ベイビー
2005年(第78回) - クラッシュ
2006年(第79回) - ディパーテッド
2007年(第80回) - ノーカントリー
2008年(第81回) - スラムドッグ$ミリオネア



なお、『ハートロッカー』はよほど気がしれている異性の場合を除いては、
デートで観ることはおすすめしません。

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